「iPhone 4」と「iPhone 4S」でモバイル端末における解像度の基準を確立したAppleだが、新たな報道によると、今度はノートブック市場でこれに匹敵する到達点に狙いを定めているという。
台湾のニュースサイトDigiTimesは現地時間12月14日付の記事で、複数の業界関係者の話として、Appleが2012年第2四半期をめどに、2880×1800という超高解像度のディスプレイを搭載した新しい「MacBook Pro」の発売を計画中だと報じている。このディスプレイが実現すれば、現行の解像度からの飛躍的な向上となる。例えば、現行の17インチのMacBook Proは、LEDバックライトを採用した1920×1200のディスプレイを搭載している。
2880×1800というディスプレイ解像度は、Appleの現在の最上位モデル「Thunderbolt Display」と比べても大きな改良となる。999ドルで販売されている27インチのThunderbolt Displayの解像度は2560×1440だ。Appleが新たなMacBook ProのディスプレイがThunderbolt Displayを解像度で上回ることをよしとするのか、あるいはThunderbolt Displayをさらにグレードアップさせて引き続き最上位モデルとするつもりなのかは、まだわからない。
Appleが2010年、iPhone 4でのRetinaディスプレイを発表した際には話題となった。iPhone 4Sでも採用されているこの技術は、市販されているほかの製品より画素の密度が高く、他社製品はるかに上回る解像度を実現した。Appleのこの一手がきっかけとなり、他社も独自の高品位な高解像度ディスプレイでRetinaディスプレイに対抗するようになった。
DigiTimesの情報源によると、ノートブック市場でも、他のメーカーがAppleの超高解像度ディスプレイに追いつこうと努力するという、同じ展開が繰り広げられる可能性があるという。一方でDigiTimesによると、Appleの動きとは関係なく、ASUSTeK Computer(ASUS)とAcerは既に2012年上半期にウルトラブックシリーズで解像度を1920x1080に上げることを計画しているという。
Appleにコメントを求めたが返答はまだ得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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